WSFで流されて

思い出し日記。書いているのはもはや23日。
この日は前の週に手に入れたWSFボードの進水式@外房。波の少ないエリアから出艇、出発。めちゃくちゃひさしぶりだったけど、とりあえず進んでいった。さて帰ろうかとおもったら思いのほか波が高くなってきてる。いや、俺遊んでるだけで、うまくないからorz
流されていった先は、岸が護岸工事されてるあたりで、石階段みたいになってるとこ。波はもはや頭レベル。迫る石階段、砕ける波、それを海側からじんわり近づきながら見つめる俺。
あ、ちなみに俺、誕生日は6月15日。明日。おまけに明日で40歳。
いい年して海で怪我とか、いや下手して頭とか打ったらパックリだよなぁ、波のパワーになんか耐えられるわけねぇ。39年間かぁ。まぁ日付的にはキリがいい感じもしなかねぇなぁ。なんて覚悟もどきを決めつつ、どう脱出するかを思案。まず、いやまじもったいないが、今日初めておろしたボードとさよならを決意。金は稼げるけど、命は稼げねぇ。としたら波がの肩に乗ってギリまで岸に近づきつつ、波の合間にダッシュで泳ぐしかねぇ。よし。次の次のセットあたりで。いや、次の次の次で。微妙に決心が鈍るチキンな俺。「やっぱ俺根性ねぇなぁ」とちょい上の方から自分を見てる気がする余裕があるのでまだ大丈夫。よし、ここだ!次とかその次とかもはや考える間もなく体が決心。



うぉぉぉぉ、とりあえず岸にあがれた!

足はザクザクで久しぶりに血が流れてる。大人になると血が出ることが少なくなる。適度にリスクのある出来事は単純に「生きてる」ってことを思い出すし、それは儚いこともわからせてくれる。石階段は小さなカメの手とかがびっしりで、そいつらにたくさん引っかかれた感じ。たいした傷ではなかった。
ふと今までいた海をみると、やべぇやべぇ。あんなとこ普段なら絶対入らんって状態。で、ボードは潮の流れでゆっくりと石階段に叩きつけられながらカレントのある方向へ。そっちの方は石階段ではなくて砂地なんで、引き上げ可能。やっと引き上げたらもはやボードは百戦錬磨の顔つきになってましたが、致命傷は負わず、どうにかまだ共にいられそう。まぁ、よかった。

冒頭に言ったとおり、思い出し日記なんだが、光景を思い出すと既に足が震えている。生きてるからこそ言えることでしかないんだが、楽しかったよ。またがんばろう、場所を変えて。
今は脛あたりの傷がかさぶたになって痒いくらい。俺の体ありがとう。40歳以降も当面よろしくお願いします。